元気に育て!サクラマス
2021/01/25サケの卵を孵化させ、稚魚を育て、放流することを目的とするサケプロジェクト。
生態や育て方について学んだあと、水槽の底に積んだ小石の間に、サクラマスのオレンジ色の発眼卵(卵の中に眼が黒い点として観察することができる卵)20個をそっと入れました。水温を12℃以下に保つために、朝と夕方にペットボトルの水を凍らせたものを3、4本入れて、孵化するのを待ちました。
12月初旬、石の間に、卵から生まれた小さな赤ちゃんを発見。「目がくりくりしていてかわいい。」「元気に育ってほしい。」孵化を心待ちにしていた小学生が歓声をあげました。孵化したばかりの魚は、おなかに栄養物の入った袋をつけています。サケプロジェクトチームの小学生は、魚の様子を日記に記録し、写真と共に掲示しています。
1月初旬、少し大きくなった黒っぽい稚魚が見受けられるようになりました。ときどき、石の間から飛び出てくる1㎝くらいの魚は、おなかの袋もなくなり、ゆっくりと泳いでいました。そして中旬、いよいよえさやり開始。えさやり当番が、ひとつまみずつ、えさを与え始めました。稚魚は、浮いているえさをぱくぱく食べています。体の表面がだんだん黒くなって、2~3㎝までに成長しました。数えると20匹。水槽の中層を泳ぎ、みな元気です。
自由来館で訪れた乳幼児の親子も、水槽に顔を近づけ、珍しそうにサクラマスの稚魚に見入っています。サケプロジェクトのゴールも近づいてきました。小学生は、元気に成長するようにと願い、放流まで大事に育て、見守っています。